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Tidzaonana! ティザオナナ!

これは、ニャンジャ語の別れ際の挨拶。
See you!またね!って意味。

Ti - dza - ona - na

ti 1人称複数 (we)
dza 未来 (will)
ona 動詞「見る」の原形 (see)
na each other

つまり、We will see each other!ってこと。
語順も英語と一緒でわかりやすい。

注目したいのは、each otherの部分。
「動詞の最後に-naをつけるとeach otherの意味になる」

私、今までこうして覚えていました。
というか、こうだと思っていました。

ところがところが!

Ti - dza - on - an - a

こうだったのです!

ti 1人称複数 (we)
dza 未来 (will)
on 動詞「見る」の語幹
an each other
a 動詞語尾

いや~なるほどな~。
目から鱗っていうか、ストンって感じですよ、もう。

ニャンジャ語の動詞の基本形は、すべて-aで終わります。
言い換えると、どの動詞も「動詞語幹」+「a」という形なわけです。

この「動詞語幹」と「a」の間に、ある要素(接辞)を挟むと、
動詞の意味や働きが変わることは知っていました。

たとえば・・・

受動(-dw-):pik-a pik-idw-a (cook be cooked)
状態(-k-):on-a on-ek-a (see to be seen)
使役(-ts-):yend-a yend-ets-a (go drive)
適用(-l-):gul-a gul-il-a (buy buy for someone)

(それぞれの詳しい説明は省きます。)

each otherの-na(と思っていたもの)も、これの仲間だったんですねー。

相互(-an-):on-a on-an-a (see see each other)

いやぁ、発見でした。

なんでこれがわかったかというと、ニャンジャ語を理解するにあたり、
文法なんてきっと全部同じだろうと思って、スワヒリ語の資料を探していました。
で、見つけたのがコレ。

我が母校附属のアジア・アフリカ言語研究所のサイトにあった、
研修言語・オンライン教材リスト」。

この中の「スワヒリ語」をクリックすると、スワヒリ語の研修報告のページに飛び、
そこから『スワヒリ語文法』(稗田乃著)というPDFテキスト(1.57MB、がんばりました)が
ダウンロードできます。

このテキスト、378ページにも及ぶ詳しいもの。

309ページから「動詞の拡張」という項があって、
ここにすべての答えがあったのです。
上に書いた「受動」「状態」「使役」「適用」「相互」というのは、
このテキストに合わせた呼び方です。

動詞の拡張とは、テキストを抜粋(309ページ)すると・・・

動詞は、基本的な語幹に接尾辞を付加することによって、意味を拡張した動詞語幹を形成することができる。拡張された動詞語幹は、主語や目的語など動詞を取り巻く要素に、基本的な語幹が与える文法関係とは異なる文法関係をあたえることになる。



「相互形」とは・・・(310ページより抜粋)

「相互形」は、動詞の基本語幹に、接尾辞-anを付加することにより形づくられる。接尾辞-anに後続する位置には、終母音-aが付加される。接尾辞-anが付加された「相互形」は、動詞が表す出来事や行為が関与者(動詞が表す出来事や行為を行う者や、動詞が表す出来事や行為がふりかかる者)に相互にふりかかることを表す。



いや~、なんともすっきりした説明!
私の今までの耳学問による断片的なニャンジャ語知識が
このテキストによって体系立っていくのが楽しいこと楽しいこと。
パズルがひとつひとつ解けていきます。

こんな素晴らしいお宝がウェブ上に無料で転がってていいのか!
AA研、素敵。ありがとう。

わざわざ「スワヒリ語のしくみ」なんて本をAmazonで実家宛てに注文して、
それを家族が来ザしたときに持ってきてもらうなんて、
いったいなんとアナログで手間のかかることをやっていたんだ、私は。
まぁ、この本はこの本でわかりやすくてよかったんですが。

そう、「アジア・アフリカ言語研究所」は略して「AA研(エーエーケン)」と呼びます。
そういえば、AAってアジア「アフリカ」だったよね、と今さら気づく私。
もっと早くにネットを探してみるべきだった。

ていうか、この研修受けたいなー!
しかし2012年度の言語研修は、ベトナム語(中級)、台湾語、そしてもうひとつは未定。
うーむ、敷居が高いな・・・。

とりあえず帰国したらAA研の資料室に行ってみるとしよう。

最後に余談をひとつ。

s-RIMG7136.jpg

これ、2012年1月13日の朝日新聞の教育面。
大学紹介コーナーで母校、東京外国語大学が取り上げられていて、
親が私のリクエストした他の荷物に入れて送ってくれました。

何年か前に「カラマーゾフの兄弟」の新訳がベストセラーになった学長が
インタビューに答えていますが(ちなみにこの学長、私の在学当時の部活の顧問でした)、
気になったのは、この記事の見出し。

「『少数言語』学ぶ意味は?」

は?学ぶ意味?
なんでそういう質問が出てくるのかわからない。
なんだかなぁ。。。

今までは、専攻できる言語が26言語でしたが、
来年度(2012年度)から新たにベンガル語が加わって27言語になるんだそうです。
学部も「外国語学部」ひとつだったものが、
改編されて2学部になって名称も変わるそうで。
外大よ、がんばって生き残ってくれ。
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2012.02.25 Sat l ニャンジャ語 l top
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