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ザンビアには(他の周辺諸国と同じように)たくさんのtribe(~族)があります。

ぱっと思いつくのは、Bemba(ベンバ)、Tonga(トンガ)、Lozi(ロジ)など。
これらはtribeの名前で、この人々が話す言語の名前は、それぞれ、
icibemba(イチベンバ)、citonga(チトンガ)、silozi(スィロジ)と言います。
タンザニアやケニアの公用語、スワヒリ語はkiswahili(キスワヒリ)。

ついでにスワヒリ語の「ジャンボ」という挨拶は、
実際には、呼びかける相手が一人か二人以上かによって、
「Hujambo!(フジャンボ)」か「Hamjambo!(ハムジャンボ)」となり、
「ジャンボ!」とは言わないんですって。

バントゥ諸語の特徴は、接頭辞を変えることで様々な意味が表せること。
ニャンジャ語では、mzungu(ムズング)が「外国人」、
cizungu(チズング)が「外国人が話す言葉(=英語)」という意味になります。

さて、ニャンジャ語の話。
「ニャンジャ語」のことはニャンジャ語でcinyanja(チニャンジャ)といいます。
ではニャンジャ語はニャンジャ族の人々によって話されているかというと、
そういうわけではありません。

ニャンジャ語はザンビアのリンガ・フランカで、
ルサカでの共通語ですが、元は東部から来た言葉。
Chewa(チェワ)の人々が話す言葉です。

だから、ベンバや他の地域の言葉の影響が多く混ざったLusaka Nyanjaと、
東部で話されるdeep Nyanjaにはいろんな違いがあります。

さて、ではなぜ「ニャンジャ語」と言うのでしょう?

勘のいい人ならわかるかもしれない!

かつてザンビア周辺がイギリスの支配下にあった頃の、
現在のザンビア、ジンバブエ、マラウィの地域の当時の名称をご存じですか?

ザンビアは、北ローデシア。
ジンバブエは、南ローデシア。
そしてマラウィは、そう、ニアサランド!

この「nyasa(ニアサ)」の訛ったの(というか別方言)が
「nyanja(ニャンジャ)」なんだそうです。

じゃあ「nyasa」とはどういう意味かというと…

答えは「湖」!
この場合、言わずもがな、マラウィの国土の多くを占める巨大な湖、
(住血吸虫で悪名高い)マラウィ湖のことを指していて、
つまり、cinyanjaとは、「マラウィ湖畔に住む人々の話す言葉」という意味。

「湖」のことを「nyasa」と言うのは南部のYao(ヤオ)族の人々で、多数派だったそう。
「湖」のことを「nyanja」と言うのがChewa(チェワ)族の人々。

マラウィの初代大統領、Hastings Kamuzu Banda氏がChewaだったため、
cinyanjaという呼び名になったとのことです。

ただ、現在のマラウィではこの言葉のことをcichewa(チチェワ)と言うはずです。
つまり、ザンビア人が勝手にcinyanjaという呼び方を採用したということか?
それとも当時はマラウィでもcinyanjaと言っていたのか。
ここらへん、聞きそびれました。

この「ニャンジャ語」の「ニャンジャ」の由来のお話は、
先週行われたニャンジャ語フォローアップ研修の初日に、
先生が教えてくれたお話でした。

というわけで、
ウィキペディアの「チェワ族」の項には「ニャンジャ族」という記述がありますが、
これは間違っていますね。
ちなみにこのページには、
「学識者によれば、チニャンジャ語とチチェワ語、チェワ語は、
16世紀に舌の使い方の差異から生じた言語であるという。」
とも書かれていますが、
「チニャンジャ語とチチェワ語、チェワ語」という言い方は明らかに変。

ちなみに「チェワ語」と「ニャンジャ語」が同じ言葉という記述も、
ウィキペディアなどで散見されますが、まったく同じではありません!
少なくともマラウィで話されている「チェワ語」と、
ザンビアで話されている「ニャンジャ語」は、結構違います。
方言程度の差だとは思いますが。

そういえば、「言語学大辞典」には「言語的にあまり異ならない」って書いてあったな。
はい、あまり異ならないんですが、まったく同じではありません。

ていうか、「ニャンジャ族」でググったら結構ページが出てきた・・・。
ウィキペディアの英語のページでも"The Nyanja"って、人々を表す記述があるし・・・。
え~!いや、ニャンジャ族っていう呼称はありませんよ!
それは住んでる実感からもわかります。
ルサカは元々Soli(ソリ)族の土地だし、ニャンジャ語はChewaの人々の言葉です!

今になってみれば、「言語学大辞典」の「ニャンジャ語」の項も、
ふんふんと頷きながら読めます。
文法、結構わかってきたな~。
(なんせお願いして2年ともフォローアップ研修受けさせてもらったもので。)
少なくとも、習ったとこまではちゃんと復習してまとめたいと思います。
日本に帰るまでに!
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2011.12.10 Sat l ニャンジャ語 l top
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