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エクアドルで流しのタクシーに乗った日本人が銃撃されて亡くなった。

「白タクに乗ってはいけない。」

海外旅行の鉄則である。

が、しかし、
途上国に住み慣れた者、あるいは途上国を旅慣れた者なら、
誰でも一度くらい流しのタクシーに乗ったことがあるのではないだろうか。

協力隊員は、まず訓練所で安全対策を叩きこまれる。
いろんな強盗犯罪の手口を習った上で、
「白タクには決して乗るな」と。

任国に赴任したあとも、
オリエンテーションで、必ず教わる。
「白タクには決して乗るな」と。

それでも、隊員は乗る。
2年間の任期中、一度も白タクに乗らなかった隊員なんているのだろうか。
私が具体的に知っているのはアフリカ諸国だけなので、
他地域については事情が違うのかもしれないけれど。

まず、白タクに乗る最大の理由は、
正規のタクシーがそんなにいい具合に見つかるものではない、
ということである。
(あ、リビングストンは例外だけど。ザンビアの場合。)
途上国には(少なくともザンビアには)、
正規タクシーと同じ数か、
もしくははるかにそれを上回るかもしれないくらいの数の白タクがいる。
タクシー稼業は儲かるが故に、誰もがやっているのである。

で、たとえばどこかの都市へ行くとして、
長距離バスに乗ったとして、目的地で降りると、
タクシーの運ちゃんたちが、
高々と車のキーを掲げ、バスに乗り込まんばかりの勢いで、
バスステップにうじゃうじゃうじゃと集ってくる。
その中のいったい何人が正規タクシーの運ちゃんだろうか。
タクシーを使いたいとき、そんなにうまく正規タクシーが見つかるとは、
まったく限らないのである。

では、どうするか。
正規か白タクかなんて考え方は打ち捨てて、
顔なじみのタクシーを作るのである。
ルサカの隊員が使っていた顔なじみのタクシーは、
ほぼ全員が白タクだった。
ニコちゃん、モーゼス、ムレンガ、アリさん、ブライアン、クリちゃんなど。)
彼らは昔から隊員御用達で、
それぞれの隊員の住んでいる家を知っており、
ぼったくることもなく、呼んだらだいたいすぐ来てくれる、
それなりに信頼のおける運ちゃんたちだった。

だから、そういったタクシーを使えばいいのである。
そういったタクシーを使う分にはたいてい問題はないのである。

しかし、こんな生活を長くしていると、慣れ過ぎる。
流しだってみんな使ってるし、
それで事件が起こったなんて聞いたことないし。
あぁ、顔なじみの誰に電話かけてもつかまらないよ。
というように。

助手席に乗っていれば大丈夫。
乗る前に値段交渉すれば大丈夫。
相乗りさせなければ大丈夫。

こんな(誤った?)意識が芽生えて、
流しの白タクに乗ることに抵抗がなくなってしまう。
あまりにもありふれているからだと思う。

私自身、数えられる程度ではあるけれど、
流しの白タクに乗った経験がある。
(2年で5回くらいだと思う。)
さすがに一人で乗ったことはないけれど、
やはり、旅先でつかまえることが多かった。

それに、たとえば地方隊員は、
ルサカの長距離バス発着所(インターシティ)から隊員ドミまで、
インターシティで呼び込みしているタクシーをよく使っていた。
(歩けない距離ではないが、やや遠い。)

あるいは、たまの息抜きにクラブに夜遊びに行って、
深夜に自宅やドミに戻るとか。

思いのほかたくさん買い物をしてしまって、
タクシーじゃないと帰れなくなってしまったとか。

ザンビアでは(それにきっと周辺諸国でも)、
黒人じゃない者が道を歩いていると、やたらクラクションを鳴らされる。
タクシーの呼び込みである。
お金を持っているからタクシーを使うに違いないと、
端から思われているのである。
故に、外を歩けばタクシーがどこでもつかまる。
それくらいありふれている。

今回の事件を聞いて、改めて怖いと思った。
自分がそんな事件に巻き込まれなかったのは、
ただただラッキーだっただけなのだ。

安全対策って難しい。
せめて言えるのは、
旅するならば、現地に精通した知り合いがいるような、
またはそんなツテのあるようなところに限るべきということか。
そうでなければ、あらゆるリスクを覚悟しなければならない。

亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
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2014.01.15 Wed l 帰国後(つぶやき) l top
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