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※この記事を読む前に、ぜひ○×クイズを先にお試しください。

「RENT」は、失業、ドラッグ、エイズなどの問題を抱えながら、
ボヘミアンな生活を送るNYの若者たちのお話。
ときは80年代終わり~90年代初め。
HIV感染の拡大が大問題になり始めていた頃のお話。

この「RENT」に出てくる抗HIV薬の名前は「AZT」。
耳慣れないこの「AZT」とは何だろうと気になりました。

というのも、ここザンビアで抗HIV薬といったら「ARV」。

というわけで調べてみたところ・・・

ARVとは、antiretroviral drugsの略で、すなわち、「抗レトロウィルス薬」。
レトロウィルスとは、「逆転写酵素を持つRNAウィルス」だそうで、HIVはその一種。

AZTとは、アジドチミジン(azidothymidine)の略で、
「核酸系逆転写酵素阻害薬」という何やら難しい名前の薬の一種だそう。
ジドブジン (zidovudine, ZDV)の別名らしい。

つまり、ARVのうちのひとつがAZTってことか。

ザンビアでは、「ARV」のほか、「ART」とも言います。
「ART」はantiretroviral treatmentの略。
"She's on ART."「彼女は抗HIV治療を受けている」というように使います。

現在のところ、エイズを治す薬はありません。
エイズの発症を抑える薬がARV。
(HIVとはエイズを引き起こすウィルスの名前、エイズは免疫不全を発症した状態のこと。)

ARTは、複数の薬を組み合わせて飲むカクテル療法という治療法で、
決められた時間に毎日必ずきちんと薬を服用しないと効果が出ません。

よく「HIV感染率」とか「ARTを受けている人の数」といったデータがあるけど、
現場でボランティアをしている実感として、
こういったデータに信ぴょう性はほとんど感じられない。
うちの配属先だって、ドナーに出してるデータは(残念ながら)でたらめだし、
検査をしたことないけど陽性、という人が圧倒的だと思う。

そして時間に対する感覚が極めてルーズな国で、
毎日きちんと決められた時間に薬を飲むということが、
果たしてどれだけちゃんと実行されているのか、
残念ながら私にも本当のところはわかりません。

「エイズの時代は終わった。これからは生活習慣病だ。」
(=「ARTが普及しているしHIV感染拡大は収まっている」)
という言葉を聞いたことがあるけれど、とてもそんな気はしない。

ちなみに「ARV」はザンビアン発音だと、「エー・アラ・ヴィー」。
「ART」は「エー・アラ・ティー」。
「R」を「アラ」と読むのがかわいい。
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2012.01.27 Fri l HIV/エイズ l top
突然ですが、○×クイズです。
紙とペンをご用意ください。
時間制限なし。ごゆっくりどうぞ。

①HIVとはウィルスである
②HIVはキスで感染する
③HIVは蚊を媒介して感染する
④HIVは母乳で感染する
⑤HIVは性交渉で感染する
⑥(HIV以外の)性感染症に罹患しているとHIVに感染しやすい
⑦HIVは一度感染してしまったら一生感染したままである
⑧HIVに感染したらすぐAIDSを発症する
⑨AIDSを治す薬はない
⑩全世界のHIV陽性者の半分以上がサハラ以南アフリカにいる

それから、自由回答式もいくつか。

A. HIVの主な感染経路を3つ挙げよ。
B. HIVとAIDSの違いを説明せよ。
C. HIV予防に大切な「ABC」とは何か。

ザンビアに来る前、自分はこれらの質問にどれだけ答えられただろう。
自分の知識がどの程度だったか、もはやまったく覚えていません。

ザンビアやその他のHIV感染率の高い南部アフリカ諸国にいたら、
これくらいの質問は答えられるのが当たり前。

それでは、答え合わせしてください。

①HIVとはウィルスである:○
 → Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウィルス)の略。

②HIVはキスで感染する:×
 → 唾液では感染しません。

③HIVは蚊を媒介して感染する:×
 → HIVは蚊の体内で死にます。

④HIVは母乳で感染する:○
 → 母乳による感染は、主な感染経路のうちのひとつ。

⑤HIVは性交渉で感染する:○
 → unprotectedな性交渉も、主な感染経路のうちのひとつ。
   unprotectedのいい日本語訳ってなんだ?「コンドーム不使用の」?

⑥(HIV以外の)性感染症に罹患しているとHIVに感染しやすい:○
 → 抵抗力が弱くなるので、感染しやすくなります。

⑦HIVは一度感染してしまったら一生感染したままである:○
 → 今のところ、ウィルスをやっつける薬はありません。

⑧HIVに感染したらすぐAIDSを発症する:×
 → 潜伏期間はだいたい数年~10年くらい。

⑨AIDSを治す薬はない:○
 → 今のところ、ありません。

⑩全世界のHIV陽性者の半分以上がサハラ以南アフリカにいる:○
 → 世界人口の10%強の範囲に世界のHIV陽性者の60%以上が集中。

A. HIVの主な感染経路を3つ挙げよ。
 → 母子感染、性交渉、血液感染。

B. HIVとAIDSの違いを説明せよ。
 → HIVはAIDSを引き起こすウィルス。
   AIDSは「後天性免疫不全症候群」といって、免疫不全を起こす。

C. HIV予防に大切な「ABC」とは何か。
 → Abstain, Be Faithful, Use Condom
   ①性交渉をしない ②一人のパートナーしか持たない ③コンドームを使う
   これ、ザンビアでは小学生でも言えます。

いかがでしたか。
とにかく、知ってください、エイズのこと。
正しい知識が感染拡大防止につながる、そう信じています。

ちなみにこれらの問題は、
私が二本松訓練所やこちらで学んだことから選びました。
ほとんどがこちらでの予防啓発ワークショップなどでよく使われる問題です。
数字は二本松で受けた講義の資料を参考にしています。
2012.01.27 Fri l HIV/エイズ l top
I'm positive.

と言われたら、これどういう意味だと思いますか?

何かそれまでの文脈があれば、
「100%確かだ、確信がある」
というのが一般的でしょうか。

ここザンビアでは・・・
「HIV陽性だ」という意味を表わします。
自らこう言う人は実際にはあまりいないでしょうが。

positiveと言ったらそれはHIV positiveのこととわかるくらい、
ここザンビアではHIV/AIDSが深刻であり身近な問題。
日本にいるのでは想像がつかないほど。

さて、みなさん、
みなさんはポジティブですか?ネガティブですか?

いったいこれを読んでいる人の中に、
自分のHIVステータスを知っている人がどれくらいいることでしょう。

かくいう私も協力隊でザンビアに派遣されることが決まるまで
もちろん検査など受けたこともなく、
「ネガティブに決まっている」と思っていました。

でも、

でも、

アーユーシュア?(ザンビア人がよく言うフレーズ)

やっぱり知ることが大事。

こうやってみんな検査も受けずに思い込んでいるからHIVが広まるのです。

だからみなさん。
どうか、検査に行ってください!

常にコンドームを使っているから大丈夫ですか?
バージンだから大丈夫ですか?
そんなことは関係ありません。
自分のステータスを知らないことに変わりはありません。

検査に行った人には何かがもらえる、とか日本でもすればいいのに、と思います。
自分のステータスを知っている人には私が個人的に何かあげたいくらい。
それくらいみなさんに自分のステータスを知ってほしい。

ほとんどの自治体で無料でやっているはずです。

敷居が高いのは確かです。
予約の電話をすると、
「感染の疑いがあった日から何日経っていますか?」と
いきなり聞かれます(少なくとも私の場合は聞かれました)。

そんなことをモノともせず、どうかみんなに行ってほしい。

みんながちょこっとカフェにお茶しに行くような感覚で、
誰もが気軽に行けるようになればいいのに。
検査所がそんな場所になればいいのに。

ステータスを知ること、たったそれだけのこと。
これこそがHIV感染拡大を防ぐ最も大事なことだと思います。

検査に行って自分のステータスを知ったところで、
今のところ、私からものすごい感謝されるというくらいの特典しかありませんが、
ぜひ、みなさん、行ってみてください。

あ、それから、「私、自分のステータス知ってるよ」と
胸張って言えるようになります。
これ大事。
超大事。

ザンビアにいて、
コミュニティと呼ばれる貧しい地域に住む人々の支援活動をしていると、
いやでもHIV/AIDSは絶対に切り離せない問題で、
ほんとにいろいろと考えさせられます。

ほんとはHIV/AIDSについてわかりやすく順繰りに書いていこうと思っていたのですが、
テーマがテーマだけに調べごとも多くて、伝えたいこともいっぱいあって、
気合いを入れないとなかなか書けない・・・。

ということで、もういいやと、
これからはゲリラ的にちょこちょこ書いていきたいと思います。
そのほうが書きやすい。

とにかく今日は「自分のHIVステータスを知ろう」というお話でした。

あ、HIV/AIDSに関して疑問質問があったらどんどんお寄せください。
コメントでもなんでも。
そういうのがあると、なお書きやすくなるような気がします。

ちなみに、話題は違いますが、
チンゴラにいるあいあいのブログ記事「シングルとダブル」も
みなさんにぜひ読んでもらいたいです。

この記事に限らずあいあいのブログ【アイアイ通信】from Zambiaを読むと、
ザンビアの貧困層の実情がよくわかるので、
ひとりでも多くの人に読んでもらいたい気持ちでいっぱいです。
2011.08.09 Tue l HIV/エイズ l top
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